|
(石原)
いや〜、レコーディングお疲れ様でした。完璧なほどにスムースなレコーディングでしたがやはり相当な
集中力が必要だったみたいですね。矢堀さん終わってからクタクタでしたもの。
(矢堀)
なにかレコーディング目前にして死ぬほど忙しい状態になってしまってすでにクタクタだったという…。
目眩がしそうでしたわ…。でも、逆に集中できたようです。
(石原)
今回は昨年末にふと僕が思い立ち、矢堀さんにメール出したのがきっかけで始まったプロジェクトで
すがレコーディングの話が出てから実現まで非常に早かったですね。
(矢堀)
水野さんが絡むと早いんです(笑)。それは冗談として、以前からやりたいけど誰もやらせてくれない、
みたいな状況だった(笑)ので、すぐに動いたという感じ。若しくは、自分ではそう積極的でもなかっ
たのを動かしてくれたのかもしれないです。
(石原)
やはり昨年ZiZoからリリースされた布川&納の”DuoRama”の流れがあって”アコースティックジャ
ズ”のキーワードが自然な流れとしてありましたからね。
矢堀さんとしてもフラジャイルの成功があって、この辺でアナザー・サイドとしてのジャズを追求してみ
ようという意志はもともとあったのですか?
(矢堀)
もちろんです。というか、元来の僕の素性としては、このアルバムのほうが、より的確な代弁になるの
かもしれない。だから決して「アナザー」なのではなくて、スの状態がこういうものという気もします。
フラジャイルはそれをエキスパンドしているものと言えます。当然、作為があったりするわけではない
ですが。
(石原)
プロジェクトを煮詰めていく上でいくつか上がった共演者の中から結果として水野正敏、山木秀夫両氏
を選んだわけですが結果としてどうでした?
(矢堀)
はっきりいうと意外でした(笑)。最初は、スペース作りの天才水野氏と緻密なグルーブ山木氏のその
いわばアンバランスな感じで一体俺は何をしたらいいんじゃい、という不安が少なからずあったのです
が、やってみたら、もの凄いコンビネーションでした。あまり今までに聴いたことのない感じで、実に素
敵な空間でした。
(石原)
僕としては水野さんを触媒として1.矢堀孝一のアコースティックジャズを存分に。2.山木秀夫久しぶ
りの4ビートドラミング。この二つが大きなテーマでしたが十分に成果が上がったと思っています。
(矢堀)
なるほど。そういわれてみれば水野さんがうまいこと両方とりもっているサウンドというふうにも感じま
すね。
(石原)
矢堀さんとしてはどういった気持ちでこのレコーディングに臨まれたのですか?
(矢堀)
色々考えないでやろうと思いました。特にそのためになにか仕込むとか、そういうことはなしで。自然
体というんですか。録りの一ヶ月前からの自分ではなくて、それまでの人生、ということではそれが正
解と考えたからです。誤解を恐れずに言えば、楽にやれることを楽にやればよい、ということかもしれま
せん。でも、人間というのはそこに価値があるんじゃないでしょうか。
(石原)
それにしても山木さんのドラミング、驚異的な存在感がありましたね。
(矢堀)
ドラミングもそうですが、存在そのものの存在感が凄いです。背中を見ているだけでなんかぞくぞくしま
す。これからもご一緒してください、という気持ちです。
(石原)
ラフミックステープを聴きつつ振り返ってみてどうですか?
矢堀孝一のジャズ・ギターは・・・
(矢堀)
まだまだ、これからですね(笑)。これから何をしたらいいかがわかったという記念すべきプレイでしょう。
(石原)
これからまだマスタリング作業、ジャケット制作等の作業がありますが今後の活動はどうしましょう?
とりあえず6月7日のレコ発ライブ(6月7日=水=六本木SWEET BASIL 139)を手始めといったところ
ですか。
(矢堀)
ライブはやはり重要だと思います。SWEET BASILも勿論ですが、自分がギターを弾くという行為その
ものにもっと執着するでしょう。人生がまだまだこれからということです(笑)。山木さんにそういう姿を
見て、かなりぐっときました。
(石原)
レコーディングメンバーに限らず矢堀孝一のソロ活動として色々なメンバーとのセッションを本アルバ
ムを通しておこなって行けたらよいですよね。
(矢堀)
勿論そうですね。精力的にやっていきたいです。
(石原)
気の早い話ですがこのメンバーでしたらまだできることたくさんありそうな気がしています。アコーステ
ィックジャズをキーワードにしつつも自然にそこから離れてまた戻ってくる、みたいななにか新たなギタ
ートリオの可能性を見出せたような気がします。
そういった次なる目標を念頭に入れつつやって行けたらいいですね。
(矢堀)
既に考えています(笑)。またやらせてください(笑)。
|